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歯周病

歯を失う最大の原因となる歯周病

歯周病は自覚症状が乏しいながらも歯を失う最大の原因となりやすく、全身疾患に対する密接な関与も指摘されているほど私たちの体にさまざまな問題を引き起こす可能性のある大変怖い病気です。当院では歯周病の早期発見に努めており、その方の将来を見据えた最善の治療のご提案をいたしております。

歯周病はさまざまな全身疾患と密接に関係していることがわかっています

高血圧や糖尿病などのいわゆる生活習慣病と同様に、歯周病は自覚症状もなく進行します。歯周病が悪化すると血糖値や血圧の上昇が起きる可能性が高まるなど、全身の健康状態とも密接な関係を持っています。昨今の研究ではアルツハイマーによる認知症の進行にも深く関与している可能性が取りざたされており、歯周病は決してお口の中だけの問題にとどまらない大きな問題をいずれ引き起こすようになります。

歯茎の毛細血管を通じて細菌が全身を駆け巡るようになります

歯周病は細菌感染が原因となって起こります。歯周病を引き起こす菌が歯の隙間や歯周ポケットから入り込んで増殖し、歯茎の中の毛細血管を通じて全身を駆け巡るようになります。心臓や脳にまで運ばれると、当然のことながらさまざまなトラブルを助長することへとつながり、特に高血圧や糖尿病などの疾患をお持ちの方にはダメージを加速させます。

特に注意すべき方

・高血圧の方 ・糖尿病の方 ・心臓疾患をお持ちの方 
・脳梗塞などの脳血管にまつわる疾患のある方 ・妊娠中の方
・肥満症の方 ・喫煙習慣のある方 など

歯周病は誰にでも起こりえる病気です

日本では成人の約70%以上の方に歯周病がみられると推定されています。残りの方においても軽度なものを含めればほとんどの方に何らかの異常がみられる状態と考えられます。それほどまでに歯周病は誰にでもいつでも起こりえる病気であり、深刻な事態に陥る前に早期の適切な治療が求められます。

歯周病が起きるメカニズム

歯周病は歯を支える歯茎と骨(歯槽骨)の細菌感染によって引き起こされます。歯についた汚れ(歯垢/細菌バイオフィルム)が蓄積され、菌が増殖しやすい環境(菌塊/プラーク)が作られます。感染を広げるほどにさまざまな症状が現れます。初期では歯肉炎と呼ばれますが、特に痛みも感じないため気づかぬうちに炎症が広がることとなります。

歯周病が疑われるサイン

・歯茎が赤くなる ・歯茎の形の変化 ・歯みがきの際に出血する 
・口臭が気になる ・歯と歯茎の間の溝が深い ・歯がグラグラと揺れるようになった など

歯周病を防ぐためにできること

まずは元凶となる歯の汚れを徹底的に除去することが重要となります。

毎日の正しいブラッシング

歯の隙間や歯周ポケットまで意識した念入りな歯磨き習慣が大切です。歯ブラシのあたる角度や強さなど、きちんとその方の歯の形状に沿ったブラッシングが正しくできているかを確認することが大切です。薬用成分の配合された歯磨き粉や歯間ブラシ、フロスなども活用するとさらに予防効果が高まります。

クリニックでの定期的な確認

歯周病は自覚症状なく進行するため、ご自身だけではなかなか気づきにくいものです。定期的なクリニックでの検査確認の機会を積極的に設け、異常の早期発見に努めることが大切です。

生活習慣の改善

喫煙習慣や食生活の乱れなども歯周病を加速させる大きな要因となります。だらだらと食べる癖や、夜遅い食事、栄養バランスの偏りやストレスなども口内環境を劣悪にさせます。規則正しく健康的な毎日を心がけるようにしてください。

クリニックで行う定期的なクリーニングを大切に―

歯の奥深くの隙間や複雑な形状をした歯並びでは、通常のブラッシングだけでは汚れが取りづらく、放置すれば歯周病が激しく進行します。溜まった汚れを除去するためには、専門性の高い治療機器の揃ったクリニックでの定期的なクリーニングが有効です。当院では痛みを感じにくいレーザー治療を採用しており、一般的には届きにくい細部に至るまで強力に除去します。レーザー治療は細菌を無毒化する効果が高いだけでなく、ダメージを受けた歯茎や歯の根の治癒を促進します。その他の異常も早期に見つけ出すために、約2~3カ月ごとを目安に検査確認の機会を積極的に設けていただきたいと考えます。

歯科衛生士による丁寧な確認と歯磨き指導

当院では歯や歯茎の健康状態の定期的な確認に加えて、歯科衛生士による歯磨き指導を行っております。豊富な知識と技術を持つ歯科衛生士が、患者さんお一人お一人の口腔内の特徴を踏まえた個別性の高い指導を行っております。

歯周病は重度になれば、歯を支える骨まで溶かします

お口の中は日々めまぐるしく変化する過酷な環境です。そのためちょっとした変化によっても大きな異常が引き起こされる危険があります。磨き残しの程度がたとえ少しずつであったとしても、それが毎日積み重なり、放置され続ければ歯周病は深刻な事態へと進行してゆきます。重度になればいずれ歯を支えている大事な骨(歯槽骨)に感染を広げ、骨自体が溶け出します。食事や会話といった日常生活に深刻な機能障害が生まれ、生活の質(QOL)そのものが大きく低下します。異常を早期に食い止めるためにも、クリニックでの定期的な検査確認の機会を有効にご活用いただきながら、末永いお口の健康をお守りしていただきたいと切に願います。

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